運勢をリードしていく力がある「名前」

私たちは、生まれたときから運勢を定められています。しかし運勢は、さまざまに変化していくものでもあるのです。占い師が占う「名前」には、人生における危険を回避して、より幸運に導いていく力があります。名前には、それを持つ人の運勢をリードしていく力があるのです。日常的に意識される名前は、その人のこれからの運命に多大な影響を与えていきます。

 

●生年月日が持つ意味
占い師が運勢を占う上で、生年月日も重要な要素だと考えられています。自然界には「気」というものがあります。これは天地を支配するものであって、目には見えない働きをしているものです。気は循環して、年、月、日、果ては時間によっても変化していきます。天地を満たしている気には、五つの種類があります。木、火、土、金、水がそれであり、自然を構成している五つの要素だと言われています。私たちは生まれてきた瞬間に、まずこの「気」を思いっきり吸い込むのです。ですから、その人が吸った気によって運勢は左右されることになり、また、同じ気を吸った人は、同じ運勢に支配されるということになります。年、月、日、時間の組み合わせによって、人が受ける気は、それぞれに異なっているのです。この「気」を「気学九星術」や「推命学」では、「生まれ星」と呼んでいます。名前と同様に、その人の気を変えるということはできません。つまり生年月日によっても、その人の運勢は、ある程度定められていることになるのです。また、良い名前は良い運勢を導いてくれますが、仮に凶となる名前であっても、その原因を知ることさえできれば、回避することもできるのです。

 

●宿命のような先天運
占い師が占う運の中にも二つの種類がありますが、それが「先天運」と「後天運」ということになります。先天運とは、その人が生まれたときにすでに与えられているもので、いわば遺伝的なものです。本人の意志とは関係なく、生まれつき背負わされています。例えば、その人のご先祖様が生前、悪行を繰り返していたら、その子孫の代々まで恨まれる、ということもあるでしょう。病気や不幸が続いたりと、何かとトラブルが起こりがちになるかもしれません。しかもそれは、当人の行ないとは直接関係なく降りかかってくるのですから、まさに「運が悪い」としか言いようがありません。逆に、ご先祖様が人々から愛され、尊敬されるような人だったら、子孫の代々までその影響は続くでしょう。これも当人の行ないとは関係ないのですから、「運が良い」としか言いようがありません。まさに因果応報とは、このことでしょう。このように、その人が生まれながらにして受け継ぐものは、容姿や健康状態、性格など、肉体的、精神的なものだけではなく、運勢をも引き継ぐことになるのです。

 

●先天運と後天運
占い師が占う先天運だけが、人生を左右するものでは決してありません。運とは自分で切り開いていくものだからです。先天運は、その人の人生の大まかな道すじを示してくれるものではありますが、実際にどのような人生を歩んでいくのかは、その人次第であって、いかようにも変化していくものです。それが後天運というものです。後天運は、その人が生きていく過程で、生活環境の変化や意志や努力など、さまざまなものの影響を受けて変化していきます。運勢とは、巡り巡っていくものなのです。たとえ今が幸運であったとしても、その状態にあぐらをかいて何の努力もしないでいるのだったら、一気に運気は下がってしまうでしょう。ですから、たとえあまり良くない先天運を受け継いでしまったからといって、それだけで、全てを諦めてしまうことはありません。人生においては、運勢はプラスにもマイナスにも変わっていくのです。また、姓名判断では1から81までの数を使いますが、まずその大前提となるのが、1から10までの数字です。1から10までの数が、全ての数の基本であり、成り立ちであるからです。